ドラマ『明日、ママがいない』の視聴率が右肩下がりだ。第6話を観てみたら 三上博史の演技はマイルドになっていたが、ここにドラマの失敗があったのだ。 「明日、ママがいない」はどう変わったか ドラマ『明日、ママがいない』の視聴率が右肩下がりだ。スポンサー降板騒動があった、第3話(1月29日放送)の15.0%をピークに下がり続けている。
放送開始して間もなく、慈恵病院や全国児童養護施設協議会から抗議を受け、放送中止を求められた。これに対して制作サイドの日テレは「子供たちに配慮した」内容に変更し、スポンサー不在のまま放送している、トラブル続きのドラマだ。
日テレは内容を見直すと発表したが、具体的に変わったのはどこだろうか。第6話を観てみた。コガモの家の施設長・三上博史の子供たちに対する態度は、予想通りマイルドになっていた。以前のように子供たちを差別的に扱う態度や言葉遣いはほぼない。三上博史が施設の子供たちを集めて生き方を熱く語るシーンもあったが、偶然そういう回だったのか、配慮して差し込んだシーンなのかは分からなかった。
ただ、ドラマも中盤に差しかかって、それぞれの子供たちや三上博史の生い立ちや境遇にスポットを当てていく展開になっているし、クライマックスは涙を誘う話だろうから、日テレの言う「配慮」も微調整で済んでいるような気もする。
第6話まで観てきて思ったことだが、ドラマを問題作にしてしまったのは、この三上博史と三浦翔平ではないかと思う。
三上博史の演技はどこまでもコミカルだ。常にしかめっ面で、怒ると杖でバンバン床を叩いて子供たちにぞんざいな態度をとるが、施設の人間でこんなタイプの大人がいるだろうか。また、三浦翔平は、若い頃に親を殺してしまった(※後に勘違いだと分かる)というトラウマをかかえているが、第5話までは一言も話さない。話さないかわりにスプレーで窓に文字を書く。こんな21歳いるだろうか。
重いテーマなのに設定や演技がステレオタイプすぎる。それがコミカルに見えて中途半端なドラマになっている。
番組予告によると、今夜放送される第7話では、ついに 芦田愛菜の母親が登場するようだ。最終話まで、この問題のドラマを見届けたい。
(文・編集部)
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附上原文地址:http://okmusic.jp/#!/news/32039
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